先週(6月9日)、つくば市で、GAP 総合研究所の指導員現地研修が開催され参加してきました。

この研修は以下の特徴があり、認証農場のマニュアル・管理ルール・記録帳票などの実物を見たり、農薬保管庫や農産物取り扱い施設の現場を確認しながら、まさに現場・現物で経験豊富な講師(武田泰明様)から指導員としての農家の方との会話や指導方法のノウハウも聴くことができ、大変有意義な研修でした。

<現地研修の特徴(GAP総合研究所HPより)

1.GAP 総合研究所が研修用農場として契約している JGAP/ASIAGAP 認証農場(農業生産法人・20ha)で現地研修を行うため、農場の中でたっぷり時間をかけて学ぶことができる。

2.実際の農場で行うため、日々使われているマニュアル・帳票・記録・動いている現場をすべて見る事ができる。

3.「農場のリスク」の考え方と解決方法にポイントを置き、他の農場指導にも応用できるようにカリキュラムが組まれている。

4.研修用にわざと不適合な部分を準備し、それを改善していくワークショップがカリキュラムに組み込まれており、GAP 指導の疑似体験ができる。

5.JGAP 認証と ASIAGAP 認証の両方を持つ農場で研修するため、JGAP と ASIAGAP の差分について、わかりやすく学べる。

また、講師である武田様の熱い思いや豊富な経験に裏付けされた次のお言葉にも感銘しました。

①GAPとは:農場の自主管理能力を高める活動

(審査、指導だけでは限界。農場は絶えず変化している。)

②GAPの取組みは全ての農家に勧めている。

③GAP認証は全ての農家に勧めていない(販売戦略で判断)

ただ、GAP認証したからといって販路が増えるわけではない、営業努力が必要

④リスク評価表は、ただの議事録。農家の方と一緒にリスク評価をすることが大事。

⑤適合基準と示唆を分けて話すこと

今のところ、農場の支援経験はありませんが、食の安全は「農場から食卓まで」であり、この研修で学んだことを活かし、フードチェーンの線をより太く、そして面に至るよう、ASIAGAP指導員としても「食の安全・おいしさ倶楽部」の活動範囲を広げていきたいと思います。

以上