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食品工場経験を活かし5Sを基本にHACCP導入を親身に支援します

カテゴリー: HACCP

HACCP導入支援と「FSSC22000 Ver.6.0」

 2024年4月1日からFSSC22000 Ver.6.0の移行審査が始まります。Ver.6.0では、マネジメントの領域を食品安全に限らず、SDGsや 品質の側面に拡大しています。

 新たに追加された要求事項は以下の通りです。

  2.5.8 食品安全および品質文化

  2.5.9 品質管理

  2.5.15 装置の管理

  2.5.16 食品ロスと廃棄

  2.5.17 コミュニケーション要求事項

 従来にも増して実際の事業活動に即した、効果的な体系化が期待されています。すなわち、食品関連の全事業者の平均レベルよりも高いレベルでの運用が求められていることになります。だからこそ、FSSC22000 Ver.6.0を認証取得しているところは、取引先として信頼に値する組織として存在価値を高めることにつながると思います。

 今後も、FSSC22000のしくみを活用して、さらなる企業価値向上に向け、FSSC22000認証取得事業者様、そしてこれから認証取得しようとされている事業者様に親身になって一緒に力を合わせて取り組んでいきたいと思います。

                                   以上

HACCP導入支援と「食中毒:ノロウイルス」

今年に入ってはや20日。ご挨拶が遅くなりましたが、今年も何卒よろしくお願いいたします。    

年初から能登半島地震と航空機事故。亡くなられた方のご冥福、そしてご親族の方、被害にあわれた方へ心からお見舞い申し上げます。

 食品安全関係も、昨年から今年にかけ食中毒が頻繁に発生しております。表からもわかりますように、特に「ノロウイルス」による感染が増加しております。改めて、「ノロウイルス」について記載したいと思います。

(厚生労働省HPより)

ノロウイルス電子顕微鏡写真

東京都健康安全研究センター提供

ウイルスは直径約30nm

<ノロウイルスの症状は?>

食後1~2日で、おう吐、激しい下痢、腹痛などをおこします。

幼児や抵抗力が落ちている人では、症状が重くなることがあります。

<原因は?>

  • ウイルスを含む二枚貝(カキ等)を生や十分加熱せずに食べた場合
    • 感染している人の手を通じウイルスが付いてしまった食品や、ウイルスの付いた包丁などで調理した食品を食べた場合
    • ノロウイルスによる食中毒にかかった人の便や吐いたものを通じて感染する場合

<ノロウイルス感染症の拡大を防止するには?>

  • 手洗い・うがいの励行

ノロウイルス感染症は、患者のふん便またはおう吐物に含まれるウイルスによってヒトからヒトへと感染がおこります。

そのため、予防には、手洗いやうがいを日常的に習慣づけることが大切です。

  • ふん便やおう吐物の適切な処理

患者のふん便やおう吐物には大量のノロウイルスが存在しますが、感染はわずか100個程度で成立するといわれています。症状が消えた後も1週間程度、時には1ヶ月ほどノロウイルスを排出していることがあります。また、ノロウイルスは、乾燥すると容易に空中に漂い、これらが口に入って感染することがあります。ふん便やおう吐物は速やかに処理し、乾燥させないことが大切です。

  • 施設の消毒

手すり、ドアノブ、机、イス、引き出しの取っ手、蛇口など、患者が手を触れそうなところを定期的に消毒しましょう。

・浴槽水などの管理

患者は、浴槽に入る前に体をよく洗いましょう。

下痢をしているときは入浴を控え、シャワーにしましょう。

絶対食中毒を出さない。そのために、一般衛生管理とHACCPをしっかりと取り組むことを、今年も少しでも多くの皆様に伝えていきたいと思います。

                                   以上

HACCP導入支援と「歓喜の歌」

今年も早いものであと僅かとなりました。

先日の12月9日(土)、10日(日)には、高崎第九合唱団の創立50周年記念演奏会で「歓喜の歌」を一団員として合唱(https://takasaki-no9.info/50th/、さらに12日(火)は、「ぐんま6次産業化等イノベーションチャレンジ塾~品質・衛生管理~」https://www.pref.gunma.jp/page/100937.htmlの講師役も終了し、例年であれば年末年始に向けた準備といきたいところですが、来週の20日(水)から3日間にわたって、クライアント様のFSSC22000の認証審査があり、まだまだ気が抜けません。確実に認証できるよう最善を尽くしていきたいと思います。

今年は、食品安全マネジメントシステムであるFSSC22000、SQF、JFSのしくみ構築、そして、「飲食店・食品事業者向けHACCPセミナー」、前述の「ぐんま6次産業化等イノベーションチャレンジ塾~品質・衛生管理~」のテーマでの講師、企業内研修での講師、さらに、何よりも新工場建設・竣工と私なりにとても充実した一年でありました。また、個人的には、ぐんま日独協会で、実行委員として群馬県庁で開催した「ドイツフェスティバル in ぐんま」の取組みも思い出深いものとなりました。(https://www.jdg-gunma.jp/2023/10/30/post-2439/

業種別では、菓子製造業、乳処理業、乳製品製造業、アイスクリーム類製造業、農産保存食料品製造業、食肉製品製造業、容器包装業、麺製造業に携わらせていただきましたが、今年は、有機JAS審査員補にもなり、JGAP/ASIAGAP指導員と合わせ、食の安全は「農場から食卓まで」を幅広く実践していく第一歩の年です。まだまだ一部の業種での経験ですが、今後も、食の安全・おいしさに携われることに幸せを感じております。私に声を掛けていただくことがうれしく、また、目標が達成できたと喜んでいただけること、それが消費者の皆様の食の豊かさにつながっていることに喜びを感じています。

 来年も少しでも多くの皆様にお役に立てますよう自分自身を磨き続けていきます。引き続きよろしくお願いいたします。

 皆様、良いお年をお迎えください。

HACCP導入支援と「催事等における仮設食品営業等」

私が属する「ぐんま日独協会」主催のドイツフェスティバルが先月(10月21日、22日)に群馬県庁の県民ホールで開催されました。私は実行委員として主にパネルの作成をさせていただきましたが、クリスマスをテーマに改めてドイツのクリスマスが素晴らしいことを感じることができました。

<第9回ドイツフェスティバル in ぐんま>

また、今年から、会場でも飲食ができるようになり、ソーセージ、ビール、ワインなどが提供されました。ただそのためには、事前に保健所の許可または届出が必要です。

イベント等で飲食を提供されるときの参考として、以下、群馬県のホームページを参照に記載いたします。

群馬県では以下の要綱が定められています

<催事等における仮設食品営業等の取扱要綱>

https://www.pref.gunma.jp/uploaded/attachment/21767.pdf

  • 催事等

催事等とは、季節的又は一時的に公共的目的をもって開催され、不特定若しくは多数の者が参加する次の各号のいずれかに該当するものとし、物品販売や興行等の営利を目的とする催しを除くものとする。

  • 仮設営業 ⇒営業許可申請が必要

食品衛生法第55条に基づく飲食店営業のうち、催事等における営業であって、次 の(1)又は(2)のいずれかに該当するものをいう。

  • 露店営業 組立式等簡易な施設を設け、短期間営業を行い、催事毎に移動して

営業するものをいう。

  • 臨時営業 簡易な施設を設け営業し、催事等終了後は、その施設を撤去する

形態等のものをいう。

3.臨時出店 ⇒営業届出が必要

催事等において、営利を目的とした業に該当せず、反復性が低くかつ短期間の出店

(原則として、年間出店回数が4回以内、かつ1回あたりの出店日数が連続した3日

以内)であって、次のアからエのいずれかに該当するものをいう。

ア 国、地方公共団体又は地域の住民団体が関与(主催、共催又は後援)する公共的

目的を有する催事での出店

イ 学園祭等の教育の一環で行われる催事での出店

ウ 町内会、企業、社会福祉施設等の祭り等の特定の者を対象とする催事での出店

エ 社会福祉活動の資金調達等を目的とするバザー等での出店

何れも、原則として、営業者及び出店者が1回の催事で取り扱うことのできる食品は、1品目とします。
また、現場での作業は、加熱調理など簡易な方法による調理に限ることとします。

<提出書類>

営業許可申請書(Excelファイル:33KB))]

【添付書類】

  ア 仮設営業計画書 [様式(仮設営業計画書(PDFファイル:41KB)

仮設営業計画書(Excelファイル:12KB))]

  イ 出店計画書 [様式(出店計画書(PDFファイル:31KB)

出店計画書(Excelファイル:15KB))]

  ウ 食品衛生責任者の資格を証明する書類の写し(プレートの提示でも可)

※注 ウについては、記載事項の正当性の判断に資するため、原本又は写しを申請時に

保健所へご持参いただき、内容の確認にご協力お願いします。

臨時出店届出書(Excelファイル:12KB))]
【添付書類】

出店計画書[様式(出店計画書(PDFファイル:31KB)

出店計画書(Excelファイル:15KB))]

※(1)、(2)いずれの書類も、出店しようとする概ね14日前までに保健所に提出してください。

両日とも多くの皆様にご来場いただき喜んでいただきました。ドイツという魅力、クリスマスの魅力、そして食の魅力も相まって素敵なイベントになったと思います。

今後もできる限り行動範囲を広げ、いろいろな魅力を伝えていきたいと思います。

HACCP導入支援と「有機JAS審査員補」

この度、有機農産物及び有機加工食品等を対象とした「審査員補」の資格を9月13日付で得ることができました。この資格は、「JAS法、認証に関する業務の手順、生産方法などの必要な教育・訓練を受け、かつ必要な技術的基準知識及び経験を有することを証明する」となっております。審査員補なのでまだ有機JAS認証審査はできませんが、有機JAS認証を目指す方へ、自信を持ってご支援ができるようになりました。

<有機JAS制度について>

禁止農薬や化学肥料、遺伝子組換え技術などを使用せず、種まきまたは植え付け前2年(多年草は3年)以上、有機的管理を行った水田や畑で生産されたものが「有機農産物」です。そんな有機農産物を95%以上使用して、薬剤や有機ではない原材料や製品などが混ざらないように製造したものが「有機加工食品」です。

有機JASマークが貼付されていない農産物や加工食品の名称に「有機」や「オーガニック」といった言葉を使用することは禁止されています。

      

      

有機農業は、安心安全な食べ物を供給するだけではなく、自然循環機能の維持増進を図り、健康で肥沃な土壌を作り、環境問題へ配慮するなど、人にも地球にも優しい農業です。

<有機JAS認証について>

自分が生産した農産物や加工食品に「有機」や「オーガニック」と表示して出荷、販売したいと思ったら、「有機JAS認証事業者」にならなければなりません。重要なことは、HACCPと同じように、生産及び加工・製造工程が重要だということです。例えば農産物の場合、「ほ場」、「種苗・育苗」、「肥培管理」、「病害虫防除」、「栽培計画・栽培記録」、「証票(JASマーク)管理記録」など、その農場で生産された作物が、有機JAS規格では認められていない化学合成農薬・肥料などに汚染されたり、非有機生産物が混入してしまうようなリスクがないか、あるいはリスクがあってもそれを排除する措置が取られているかということを調査し、認証されます。加工食品であればそれが「加工場」や「原材料」、「製造記録」であり、有機食品を取り扱う一連の工程そのものが問われることになるのです。

まさに、「品質は工程で作られる」、「食の安全は農場から食卓まで」を肝に銘じ、今後もより多くの皆様にお役に立てるよう、そしてより多くの皆様に食の安全・おいしさをお届けできるよう取り組んでいきたいと思います。

HACCP導入支援と「仕事の教え方:TWI-JI」

先日(2023年9月1日)、あるクライアント様の勉強会で<仕事の教え方:TWI-JI>について説明しました。以下に詳細は示しますが、教えることの難しさ、そして教えることにはかなりのエネルギーが必要と感じています。来週(9月11日)にも、HACCPについて講師を務めますが、理解いただくために事前準備をしっかりとし、講義終了後もフォローして理解を深め、実践に結び付けていただけるよう全力を尽くしたいと思っております。

以下資料の最後の「相手が覚えていないのは、自分が教えなかったのだ!」の言葉を戒めに!

【仕事の教え方:YWI-JI】

TWI-JI:Training within Industry-Job Instruction

メンバーに、正確に安全に良心的に速く仕事を覚えさせる方法は、教え方の4段階にそって教えるのが正しい方法であり、指導する技能の本来の姿と言われています。

TWIとは:Training within Industry

  監督者のための企業内訓練は、第2次世界大戦時、米国の技能者達によって開発された

訓練方式です。昭和25年秋に米国より我が国労働省へ紹介され、今日までいろいろな企業で活発に活用されています。

この訓練の根底にある基本理念は、次の2つです。

  • 人間性の尊重、すなわち人間1人ひとりの存在価値や尊厳を認める
  • 科学的接近、すなわち作業(業務)上のムリ、ムダ、ムラを取り除く

 

「教え方の4段階」

第1段階-習う準備をさせる

仕事の成否は、準備段階が極めて重要であることはご承知のとおりと思います。作業をメンバーに教えることも同じことです。第一段階では5つのこと(細目)をします。

細目1:気楽にさせる

作業を指導するときは、メンバーの気持ちを考えなければなりません。特に、新入を教えるときには、緊張感を解きほぐし、楽な気持ちで仕事に向かえる環境を作ることが大事です。

また、時には先輩社員を教える場合もあるかもしれません。この場面では、なおさら相手の気持ちを考えることが必要ですし、謙遜な姿勢も必要です。

細目2:何の作業をやるかを話す

指導にあたっては、作業名と目的を必ずはっきり告げることが肝要です。これにより、指導を受ける側は、これから何をどういう作業を習得するのかの心構えができ、覚えやすくなります。

細目3:その作業について知っている程度を確かめる

指導時間を把握するため、これから教える作業に対して、メンバーがどれぐらいの知識を持っているのかを確認します。

細目4:作業を覚えたい気持ちにさせる

品質は作りこむものであることと、作業の重要性を慎重に伝えます。見た目は簡単な作業であっても品質低下に繋がることをしっかりと把握させます。

細目5:正しい位置につかせる

指導するとき、相手との位置関係が重要です。指導者が作業の動作をはっきり見せられるようにし、勘違いされないように注意を要します。また、危険な環境では、指導を避けなければ指導の効果が落ちます。

第2段階-作業を説明する

細目1:主なステップを一つずつ言って聞かせ、やってみせ、書いてみせる

指導の第一歩は、作業の主なステップを順に言いながらやって見せます。ステップの順を数字化して、数字で作業順を表すと覚えやすくなります。

(騒音が大きい職場なら書いて見せます)

細目2:急所を強調する

指導の第二歩は、各ステップの急所を言いながらやって見せます。すなわちメンバーは作業のステップが分かるだけでは不十分で、急所を理解させることが大切です。そうすることにより、メンバーが勝手に急所を省いたり、なくても大丈夫という心情を無くします。

細目3:はっきり、ぬかりなく、根気よく

次は、急所の理由を言いながらやって見せます。

メンバーに、なぜこれは急所なのか、なぜこれを守らなければならないかの理由をしっかり、丁寧に説明します。理由が分からない限り、急所を忘れやすいので指導者は気を付けなければなりません。

細目4:理解する能力以上に強いない

「人間の理解力には、早い遅いの個人差がある」

教えたあとは必ず「不明なところありませんか?」と作業に関する質問させる雰囲気を作ります。「大丈夫だね」「やれるね」などの断定的な表現は避けなければなりません。

注;第2段階で、合計3回を教えていることに!

第3段階-やらせてみせる

細目1:やらせてみて-間違いを直す

1回目は、メンバーに黙ってやらせて見せます。全体的に主なステップ、守るべき動作、位置などが正確にできているか自分の目でチェックします。不適切な動作があればすぐに直します。習得時の習慣付けは非常に重要です。

細目2:やらせながら、作業を説明させる

2回目はメンバーに、教えた主なステップを復唱しながらやらせます。指導者は動作と同時にステップが合っているかチェックします。

すなわち、作業ができたとしても、動作だけをみせられても理解されたかどうかが判断できないから復唱させます。

細目3:もう一度やらせながら、急所を言わせる

3回目はメンバーに、教えた主な急所を復唱しながらやらせて、チェックします。すなわち、作業順の動作が正しくできたとしても急所がどこにあるのか、メンバーの頭の中にしっかり覚えているかどうか、指導者が動作を見るだけでは判断できないので、言わせて判断します。

細目4:わかったと分かるまで確かめる

4回目はメンバーに、教えた主な急所の理由を復唱しながらやらせて、チェックします。すなわち、急所の理由をメンバーがしっかり覚えているかどうか、作業全体を理解しているかどうか指導者が動作を見るだけでは判断できないので言わせます。

注:第3段階で、メンバーに合計4回させていることに!

合格すれば必ず「よくできた!合格だ」と言って、自信を持たせます。

第4段階-教えたあとをみる

メンバーに作業をやらせると同時に、フォロー段階も非常に重要な仕事です。メンバーに自信をもたせて、よい習慣をしっかりしつけます。多少時間がかかっても、メンバーがミスなく作業できたら、手直しや返品などの無駄な時間が省けます。

細目1:仕事に就かせる

仕事をさせる最初の業務指示は明確にし、できるだけあいまい指示をなくします。新しい作業に向かう新人に対して目標がはっきり分かることが必要です。また、あいまいな指示をすると不安につながります。

細目2:わからぬときに聞く人を決めておく

十分教えたとしても、作業中にいかなる問題が起こるか分かりません。

「ゆっくりやってね、困ったら必ず聞きにきてください、指導者の自分がいないときは同じ方法で教えられる○○さんに聞いてください」と、聞く人を指名してあげます。

細目3:たびたび調べる

合格と判断しても、相手は作業の新人ですから、こまめに現場へチェックしにいくことを伝え、約束時間帯に行ってあげます。新人が作業中に、困ったとき頼りにできるからです。

細目4:質問するように仕向ける

新人あるいは新しい作業に馴染んでない者には、いつでも困ったら聞きにして欲しいという指導者の心をメンバーに感じさせてください。聞きに来たら嫌な顔をしたり、忙しそうな素振を見せたりしたら2度と聞きに来ません。むしろ「よくぞ聞きに来てくれた」と歓迎してください。

細目5:だんだん指導を減らしていく

習熟度が上がるにしたがって、チェック回数を減らしていきますが、「作業品質が要求通りにできるようになったからチェックを減らすよ」と、理由をはっきり教えます。いつまでも側に付いているのも自信をもてませんし、急に離れたら、上司が自分に対してなにか不満があるのかという不安を持たせてしまいます。

「相手が覚えていないのは、自分が教えなかったのだ!」 この自覚を常に意識してください!

HACCP導入支援と「飲食店・食品製造事業者向け HACCPセミナー」

2023年9月11日(月)14:00~16:00に、みどり市商工会様にお世話になり、「飲食店・食品製造事業者向け HACCPセミナー」を、みどり市商工会大会議室にて開催します。

食品事業者様はすでにHACCPに沿った対応をされていると思いますが、今取り組んでいることで大丈夫なのか?今後、運用を継続していくためのポイントは?さらなる効果的な運用方法は?などなど、まだまだ不安な部分もあるとのことで開催の運びとなりました。

今一度、今までの運用を振り返り、確実に運用するにはどうしたら良いか?HACCPの基本を押さえ、一般衛生管理の重要性も再認識しながら、食品安全の取組みについて、さらに理解を深めていただき、実践に結び付けていただければと思います。

みどり市は、緑と花があふれ、わたらせ渓谷鐵道が走るまち。日本酒、しょうゆ、うどん、すいとん、トマトなどおいしいものがいっぱい。

まさに、食の安全を基盤においしい食を提供し続けることができる街の一助になれば幸いです。

 <みどり市商工会HPより>

https://www.midori-sci.or.jp/news/sci/%e9%a3%b2%e9%a3%9f%e5%ba%97%e3%83%bb%e9%a3%9f%e5%93%81%e8%a3%bd%e9%80%a0%e4%ba%8b%e6%a5%ad%e8%80%85%e5%90%91%e3%81%91%e3%80%80haccp%e3%82%bb%e3%83%9f%e3%83%8a%e3%83%bc%e9%96%8b%e5%82%ac%ef%bc%81

HACCP導入支援と「ぐんま6次産業化等イノベーションチャレンジ塾2023」

令和5年9月5日(火)~令和6年1月23日(火)まで計11回にわたり、「ぐんま6次産業化等イノベーションチャレンジ塾2023」(主催:群馬県・群馬県農山漁村発イノベーションサポートセンター、会場:群馬県商工会連合会)が開催されます。

農山漁村には、農林水産物、自然環境、動植物、伝統文化等の様々な地域資源があり、これらを活用した6次産業化、農泊、ジビエの利活用などが新たなビジネスモデルとして注目されています。「ぐんま6次産業化等イノベーションチャレンジ塾2023」は、多様な地域資源を活用した「稼げる!儲かる!夢のある!ビジネス」の理論と実践力を習得するための研修会です。内容は、マーケティング、ブランド戦略、IT活用、衛生・品質管理、財務会計・資金調達、商品開発のポイント、事業計画の作成など、地域資源を活用した新たなビジネスに向けた理論と実践力を習得できる内容です。(「ぐんま6次産業化等イノベーションチャレンジ塾2023」チラシから引用)

その塾の一コマ「衛生・品質管理」の講座、光栄にも昨年に引き続き私(横幕和幸)が担当することになりました。また、同じ開催日に、群馬県の方が、「食品衛生法に基づく各種手続き」について説明いただけるということで、参加者の皆様がより身近に営業許可や営業届出等について理解いただき、最初の障壁が低くなることを期待したいです。私も、参加者が、食中毒や異物混入等で失敗しないよう食品衛生の知識をしっかりと身に着けていただき実行に移していただきますよう、基本的なところから実践編までの内容を考えております。より多くの皆様に喜んでいただき、食の安全・おいしさに貢献していきたいと思います。

定員50名(先着順)、参加費は無料! 私からも地域資源を活用した新たなビジネスに興味・関心のある皆様の参加をお待ちしております。

「ぐんま6次産業化等イノベーションチャレンジ塾2023」

HACCP導入支援と「有機JAS」

最近、有機JAS認証についての問い合わせが増えてきました。

【有機JASマーク】

太陽と雲と植物をイメージしたマークです。 農薬や化学肥料などの化学物質に頼らないことを基本として自然界の力で生産された食品を表しており、農産物、加工食品、飼料、畜産物及び藻類に付けられています。

【有機JAS規格】

有機JAS規格(以下、有機JAS)は、JAS法(日本農林規格等に関する法律)に基づいた生産方法に関する規格です。有機JASに適合した生産が行われていることを、登録認証機関が検査・認証します。認証された生産者や事業者には、有機JASマークの使用が認められます。

【有機JAS認証】

有機JAS認証を受けるためには、農林水産大臣に登録された第三者機関である登録認証機関に申請しなければなりません。登録認証機関は有機JASに適合した生産が行われているかどうかを検査し、その結果、認証された生産者や事業者のみが有機JASの認証を得ることができます。

有機JAS認証制度で対象となるのは農畜産物や加工品ではなく、それらを生産するために経てきた工程です。有機JASは生産工程を評価する制度なのです。有機JASマークが表示のある農畜産物や加工品は、有機JASの生産工程を経ていることが証明されているものとなります。

 まさにHACCPの考え方と同じ。工程で品質が造り込まれることを改めて思いを強くしました。

また、有機JAS認証のメリットとして以下が考えられます

  • 新たな販路を獲得できる
  • 信頼性の高い作物を生産できる
  • 有機、オーガニックを名乗れる
  • 有機農産物として輸出できる

有機JAS認証に向けてのご支援もできるよう準備を進めています。より多くの皆様にお役にたて、喜んでいただければとてもうれしく思っております。

以上

HACCP導入支援と「JGAP / ASIAGAP 指導員 現地研修」

先週(6月9日)、つくば市で、GAP 総合研究所の指導員現地研修が開催され参加してきました。

この研修は以下の特徴があり、認証農場のマニュアル・管理ルール・記録帳票などの実物を見たり、農薬保管庫や農産物取り扱い施設の現場を確認しながら、まさに現場・現物で経験豊富な講師(武田泰明様)から指導員としての農家の方との会話や指導方法のノウハウも聴くことができ、大変有意義な研修でした。

<現地研修の特徴(GAP総合研究所HPより)

1.GAP 総合研究所が研修用農場として契約している JGAP/ASIAGAP 認証農場(農業生産法人・20ha)で現地研修を行うため、農場の中でたっぷり時間をかけて学ぶことができる。

2.実際の農場で行うため、日々使われているマニュアル・帳票・記録・動いている現場をすべて見る事ができる。

3.「農場のリスク」の考え方と解決方法にポイントを置き、他の農場指導にも応用できるようにカリキュラムが組まれている。

4.研修用にわざと不適合な部分を準備し、それを改善していくワークショップがカリキュラムに組み込まれており、GAP 指導の疑似体験ができる。

5.JGAP 認証と ASIAGAP 認証の両方を持つ農場で研修するため、JGAP と ASIAGAP の差分について、わかりやすく学べる。

また、講師である武田様の熱い思いや豊富な経験に裏付けされた次のお言葉にも感銘しました。

①GAPとは:農場の自主管理能力を高める活動

(審査、指導だけでは限界。農場は絶えず変化している。)

②GAPの取組みは全ての農家に勧めている。

③GAP認証は全ての農家に勧めていない(販売戦略で判断)

ただ、GAP認証したからといって販路が増えるわけではない、営業努力が必要

④リスク評価表は、ただの議事録。農家の方と一緒にリスク評価をすることが大事。

⑤適合基準と示唆を分けて話すこと

今のところ、農場の支援経験はありませんが、食の安全は「農場から食卓まで」であり、この研修で学んだことを活かし、フードチェーンの線をより太く、そして面に至るよう、ASIAGAP指導員としても「食の安全・おいしさ倶楽部」の活動範囲を広げていきたいと思います。

以上