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食品工場経験を活かし5Sを基本にHACCP導入を親身に支援します

月度アーカイブ: 1月 2021

HACCP導入支援とHACCP勉強会(HACCP導入と生産性向上は両立する)

 先日の日曜日(1/24)に(財)地域産学官連携ものづくり研究機構の会場「テクノプラザおおた」をお借りして、改善インストラクター協会(https://kaizen-instructor.com/)主催で、そこのインストラクターで生産性向上支援の実務経験豊富な専門家の皆様に「HACCP勉強会」を開催しました。(ありがたいことに、光ネット株式会社太田様に取材いただきました。)狙いは、「HACCP導入と生産性向上は両立する(させる)」です。HACCP導入には手間がかかるのも事実ですし、記録の負担も増えます。しかし、HACCPの12手順7原則のうち、例えば、手順4と手順5で、製造フローの作成、現場の確認をすることで、ダラリ(ムダ、ムラ、ムリ)が見えてきますし、妥当性確認と検証を繰り返すことで製品の品質も高まり、不良製品の発生も少なくなることよりロス率も低くなります。また、何といっても基本は「5S」。5Sの効果は実証済みでまさに生産性向上の基本です。

 今回参加いただいた専門家の皆様に、HACCPの基本的なことを理解していただき、工業製品関係の生産性向上支援のみでなく、食品関連事業者さらに農業関連事業者にも支援をしていただくことで、HACCP導入のみでなく生産性向上にもつながるとうれしく思っております。

 私も、群馬県及び(財)群馬県産業支援機構が主催する「群馬ものづくり改善インストラクタースクール」修了生(No.156)として、HACCP導入支援はもちろん、生産性向上支援にもお役にたてるよう取り組んでいきたいと思います。

HACCP導入支援とFSSC22000 Version5.1

今年(2021年)の4月1日からのFSSC22000の審査が、Version5からVersion5.1になります。移行審査も、2021年4月1日から2022年3月31日の間に受ける必要があります。食品安全に関心が高まる中、さらなるお客様の求める要求に対応していかなければなりません。

変更点は以下の通りで、FSSC22000の追加要求事項が見直されました。

<Version5からVersion5.1への変更点(太字)>

 1 サービスおよび購入材料の管理

 2 製品のラベル表示

 3 食品防御

 4 食品偽装予防

 5 ロゴの使用

 6 アレルゲンの管理

 7 環境モニタリング

 8 製品の処方

9 輸送および配送

10 保管および倉庫保管

11 交差汚染防止のためのハザード管理と施策

12 PRP検証

13 製品開発

14 健康状態

15 多数サイト認証の組織への要求事項

私のクライアントのほとんどであるカテゴリーC(食品加工)での変更事項の概要は以下の通りです。

  • 外部のみでなく内部の試験所の力量(正確で再現性のある試験結果を生み出す)が求められる
  • 緊急事態においても購入材料が運用できる調達手順が必要
  • 購入製品の仕様書を見直すプロセスを確立し運用する
  • すべての適用可能な法令規制及び顧客要求事項を満たす表示を確実にする
  • FIFO(先入れ先出し)あるいはFEFO(賞味期限日付順先出し)の在庫ローテーションシステムを運用する
  • PRPを定期的にチェックすること
  • 変更点管理(新製品、製造プロセス等)には、以下が含まれること

ⅰ)ハザード分析の更新

ⅱ)プロセスフローの影響

ⅲ)資源と訓練の必要性

ⅳ)機器と保守の要求事項

ⅴ)生産および保存期間の試験の必要性

4月に1次審査を受けるクライアントもいますので、速やかに対応し、Version5.1の内部監査及びマネジメントレビューを実施し、備えたいと思います。