今年(2021年)の4月1日からのFSSC22000の審査が、Version5からVersion5.1になります。移行審査も、2021年4月1日から2022年3月31日の間に受ける必要があります。食品安全に関心が高まる中、さらなるお客様の求める要求に対応していかなければなりません。
変更点は以下の通りで、FSSC22000の追加要求事項が見直されました。
<Version5からVersion5.1への変更点(太字)>
1 サービスおよび購入材料の管理
2 製品のラベル表示
3 食品防御
4 食品偽装予防
5 ロゴの使用
6 アレルゲンの管理
7 環境モニタリング
8 製品の処方
9 輸送および配送
10 保管および倉庫保管
11 交差汚染防止のためのハザード管理と施策
12 PRP検証
13 製品開発
14 健康状態
15 多数サイト認証の組織への要求事項
私のクライアントのほとんどであるカテゴリーC(食品加工)での変更事項の概要は以下の通りです。
- 外部のみでなく内部の試験所の力量(正確で再現性のある試験結果を生み出す)が求められる
- 緊急事態においても購入材料が運用できる調達手順が必要
- 購入製品の仕様書を見直すプロセスを確立し運用する
- すべての適用可能な法令規制及び顧客要求事項を満たす表示を確実にする
- FIFO(先入れ先出し)あるいはFEFO(賞味期限日付順先出し)の在庫ローテーションシステムを運用する
- PRPを定期的にチェックすること
- 変更点管理(新製品、製造プロセス等)には、以下が含まれること
ⅰ)ハザード分析の更新
ⅱ)プロセスフローの影響
ⅲ)資源と訓練の必要性
ⅳ)機器と保守の要求事項
ⅴ)生産および保存期間の試験の必要性
4月に1次審査を受けるクライアントもいますので、速やかに対応し、Version5.1の内部監査及びマネジメントレビューを実施し、備えたいと思います。