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食品工場経験を活かし5Sを基本にHACCP導入を親身に支援します

月度アーカイブ: 3月 2023

HACCP導入支援と「食品安全文化」

3月17日に、令和4年度第3回HACCP普及指導員研修があり、公益社団法人日本食品衛生協会学術顧問 荒木恵美子先生による「“食品安全文化の醸成”を考える」の表題で講演がありました。

 組織文化の醸成の考え方として、「1999年組織文化の要素:ジェームズ・リーンズ(組織事故)より(日科技連)」を取り上げて説明されていました。

  • 報告する文化⇒失敗を報告する/重大事故・ヒヤリハット・軽微な事象
  • 正義の文化 ⇒受け入れる/受け入れない行為の線引き
  • 柔軟な文化 ⇒変化する要求に効率的に対応
  • 学習する文化⇒正しい結論を導き出す意思と能力。改善を実施する意思

 まさに、この4項目が食品安全文化を醸成するキーワードであると思います。

また、講義の最後の方で、「マネジメントレビューへのインプットが文書だけでよいのか?」の投げかけがあり、「Genba Walks(トップマネジメントが施設内を歩いて確認する活動)」を挙げられていました。計画的に、たとえば毎週1回、30分から60分(長時間ではいけない)現場を歩き、人々の話を聞き、人々の行動から現場の状況を自己評価すること。その結果を“Kaizenn”につなげること。そして、改善にはコーチングが大切と話してられました。思えば、私も現役の時、現場散歩と称して、現場をブラブラしながら、一声掛ける、現場の流れを肌で感じることで、現場の状況を把握していたことを思い出しました。(改善につなげたかどうかはいささか自信がないですが(笑))

 食品安全文化醸成にはトップの意思・行動が重要であることは勿論ですが、従業員全員が学び続けること(Learningu)ができる環境づくりもとても大事と感じています。製造で時間がない、教える人がいない、、と教育の場をつくるハードルは高いですが、自ら学ぶことは隙間時間をうまく活用することで実現可能と思います。私もまだまだ成長期! 少しでも多くの皆様にお役に立てますよう学び続け自分磨きをしていきたいと思います。

HACCP導入支援と「補助事業(補助金)」

国内外の食品安全レベルの向上及び輸出に向けて中小事業者が段階的に食品安全に取り組むことができるよう、食品安全マネジメント規格の取得推進及び食品産業の輸出向けHACCP等対応施設整備事業の募集が開始されました。是非、有効に活用いただければと思います。

(1)「JFS規格取得モデル事業者」募集((一財)食品安全マネジメント協会HPより)

今般、(一財)食品安全マネジメント協会(JFSM)がモデル実証の対象となる事業者の公募を始めました。

募集期間:令和5年5月31日(水)まで

募集内容の詳細につきましては、下記サイトをご確認ください。

https://www.jfsm.or.jp/information/2023/230306_000773.php

※JFS規格とは

JFSMが運営する日本発の食品安全マネジメント規格です。

中小企業も取り組みやすいよう3段階制(JFS-A, JFS-B, JFS-C)となっており、そのうちJFS-C規格は国際食品安全イニシアチブ(GFSI)から承認を受けている国際標準に対応する規格です。JFS-A, JFS-B規格は2021年6月から義務化されたHACCPの衛生管理に対応しています。

(2)食品産業の輸出向けHACCP等対応施設整備事業(農林水産省HPより)

<募集の開始について>

令和5年3月13日(月曜日)より、「食品産業の輸出向けHACCP等対応施設整備緊急対策事業(令和4年度補正予算)」の追加募集、「食品産業の輸出向けHACCP等対応施設整備事業(令和5年度当初予算)」の募集を開始しました。なお、令和5年度当初予算事業の実施につきましては、予算成立が前提です。

本事業への応募をお考えの方は、以下の内容をご確認の上、整備する施設の所在する都道府県窓口にご相談いただきますようお願いいたします。なお、募集の締切日は各都道府県により異なりますので、各都道府県窓口に確認してください。

(参考)都道府県から地方農政局等への提出は、令和5年4月13日(木曜日)

<補助対象>

①施設等整備事業

輸出先国等の政府機関が定める、HACCP等の要件に適合する施設の認定、ISO22000、FSSC22000、JFS-C、有機JAS等の認証取得に必要な施設・設備の整備(新設・増築(掛かり増し分)、改修)及び機器の整備

②効果促進事業

認定・認証取得に向けたコンサルティング費や取得後の適切な管理・運用を行うための人材育成に係る研修費等(①の事業費の20%以内)

https://www.maff.go.jp/j/shokusan/export/gfp/attach/pdf/haccp-33.pdf

HACCP導入支援と「FOODEX JAPAN 2023」

先週(3月7日~10日)、表記の「FOODEX JAPAN 2023」が、東京ビックサイトで開催され、10日(金)に行ってきました。

 4年ぶりに世界60か国・地域が参加、約2500社、3200製品以上の出展とのこと。

まさに、アジア最大級の国際食品・飲料展として、日本全国、世界各国からの出展者と来場者の商談機会であり、日本食輸出の促進、海外における日本食市場の開発が期待されます。

また、健康増進・環境配慮につながる商品開発もいくつか見られ、今後の商品開発にとっても参考になりました。

 改めて、食のすそ野の広さ、そして、飲食することの楽しさを感じ取ることができ、さらに、健康で幸せな状態=ウェルビーイングな生き方のなかに、「食」が大きな役割を担うと確信した次第です。

だからこそ、食の安全・安心な基盤構築をご支援することで、3S(健やか、スマイル、至福)に貢献していきたいと強く思った次第です。