今年に入ってはや20日。ご挨拶が遅くなりましたが、今年も何卒よろしくお願いいたします。    

年初から能登半島地震と航空機事故。亡くなられた方のご冥福、そしてご親族の方、被害にあわれた方へ心からお見舞い申し上げます。

 食品安全関係も、昨年から今年にかけ食中毒が頻繁に発生しております。表からもわかりますように、特に「ノロウイルス」による感染が増加しております。改めて、「ノロウイルス」について記載したいと思います。

(厚生労働省HPより)

ノロウイルス電子顕微鏡写真

東京都健康安全研究センター提供

ウイルスは直径約30nm

<ノロウイルスの症状は?>

食後1~2日で、おう吐、激しい下痢、腹痛などをおこします。

幼児や抵抗力が落ちている人では、症状が重くなることがあります。

<原因は?>

  • ウイルスを含む二枚貝(カキ等)を生や十分加熱せずに食べた場合
    • 感染している人の手を通じウイルスが付いてしまった食品や、ウイルスの付いた包丁などで調理した食品を食べた場合
    • ノロウイルスによる食中毒にかかった人の便や吐いたものを通じて感染する場合

<ノロウイルス感染症の拡大を防止するには?>

  • 手洗い・うがいの励行

ノロウイルス感染症は、患者のふん便またはおう吐物に含まれるウイルスによってヒトからヒトへと感染がおこります。

そのため、予防には、手洗いやうがいを日常的に習慣づけることが大切です。

  • ふん便やおう吐物の適切な処理

患者のふん便やおう吐物には大量のノロウイルスが存在しますが、感染はわずか100個程度で成立するといわれています。症状が消えた後も1週間程度、時には1ヶ月ほどノロウイルスを排出していることがあります。また、ノロウイルスは、乾燥すると容易に空中に漂い、これらが口に入って感染することがあります。ふん便やおう吐物は速やかに処理し、乾燥させないことが大切です。

  • 施設の消毒

手すり、ドアノブ、机、イス、引き出しの取っ手、蛇口など、患者が手を触れそうなところを定期的に消毒しましょう。

・浴槽水などの管理

患者は、浴槽に入る前に体をよく洗いましょう。

下痢をしているときは入浴を控え、シャワーにしましょう。

絶対食中毒を出さない。そのために、一般衛生管理とHACCPをしっかりと取り組むことを、今年も少しでも多くの皆様に伝えていきたいと思います。

                                   以上