昨年(2020年)の農林水産物・食品の輸出額は9,217億円(前年比+1.1%)で8年連続で過去最高額を更新しています。
【2020年の農林水産物・食品の輸出実績の概要:農林水産省】
https://www.maff.go.jp/j/shokusan/export/e_info/attach/pdf/zisseki-274.pdf
今年に入ってさらに拡大しており、1~5月の累計輸出額は4,461億円で前年比+32.1%という数字です。
【2021年5月 農林水産物・食品の輸出額:農林水産省】
https://www.maff.go.jp/j/shokusan/export/e_info/attach/pdf/zisseki-288.pdf
2025年までに2兆円、2030年には5兆円とすることを目指しているとのこと。
そのための基本は「食の安全・おいしさ」であり、HACCPの取組みが重要で、輸出先の海外からは、国際標準でGFSI承認のFSSC22000、JFS-C、SQF、ASIAGAP等の認証を求められることがあります。
そんな中、農林水産省では、令和3年7⽉2⽇(金曜⽇)より、「⾷品産業の輸出向けHACCP等対応施設整備事業」(令和2年度補正予算)の第4回要望調査(募集)を開始しました。(今回募集額:約20億円)
輸出向けHACCP等の認定・認証の取得による輸出先国の規制等への対応や、家庭食向けなどの輸出先国のニーズへの対応に取り組む食品製造事業者の方向けに施設や機器の整備、コンサルや認証取得等に必要な費用を支援します。
https://www.maff.go.jp/j/shokusan/export/gfp/attach/pdf/haccp-1.pdf
輸出に向けてのハードルは高いかもしれませんが、このような支援を試みることで、事業の拡大、国際標準のHACCPへの取組みを考えるきっかけになれば幸いです。
そして何よりも日本の農林水産物・食品の安全とおいしさを世界の多くの人々に知って感じていただき、世界がより豊かになればと願うばかりです。