JFS規格は、一般財団法人食品安全マネジメント協会(JFSM)が開発・運営する食品の安全管理の取り組みを認証する規格で、その中でもJFS-B規格は、食品衛生法の「HACCPに基づく衛生管理」にも対応しており、多くの食品会社様が適合証明を受けております。(2022年2月4日現在 1785件)
JFS-B規格は、プログラムオーナーであるJFSMが審査・登録を行った監査会社が食品事業者の監査を行い、適合証明を発行します。
JFS規格は、主に3つの要素で成り立っています。
Ⅰ.食品安全マネジメントシステム(FSM)
● GMPとHACCPを有効に実行するための管理の仕組み
● 安全方針の設定、手順書作成、文書管理方法の設定など
● トップマネジメントの責任、フードディフェンスや食品偽装への対応
Ⅱ.ハザード制御(HACCP)
● 生物学的危害、化学的危害、物理的危害の可能性を分析(HA)
● 危害防止のための重要な工程管理ポイントを決定(CCP)
● 重要な工程管理ポイントにおける管理条件を設定
Ⅲ.適正製造規範(GMP)
● 食品安全管理において基本的となる一般衛生管理
● HACCPを実施するための前提条件プログラムの中心となる基準
● 従業員衛生、環境、施設、装置、検査、メンテナンス、教育など
JFS-B規格は、現在、Ver2.0からVer3.0の改訂案が提案され、パブリックコメントが募集されました。(1月31日締切)。今後それを受けVer3.0の発行が行われる予定です。
これは、JFS-B規格Ver. 2.0の要求事項に対し、JFS-C規格Ver.3.0追補要求事項の要求事項と整合しないところがあるため、JFS-B規格Ver. 2.0の要求項目の項番の変更や要求事項の追加、変更を行い、JFS-C規格へのステップアップがよりおこないやすくなるVer. 3.0として提案したものです。
今後対応される企業様には、この点も踏まえJFS-B適合証明に向け支援させていただくと共に、JFS-C認証取得へのステップアップについても喜んで支援させていただきます。